やどりき水源林ニュース 第24号

2005年5月

5月の水源林は針葉樹の濃い緑と、芽吹いたばかりの広葉樹の黄緑色がモザイクのように連なり、その間を流れる寄沢からはカジカガエルの鳴き声が聞こえてきます。オオルリなどの夏鳥の声も聞こえます。
 林道を歩いていると、アケビの花(右上)ヤマツツジのつぼみ(右下)を見つけました。




この時期のやどりき水源林の見所は、各種ウツギの花々です。5月1日に訪れた時には、ウツギが満開でした。また、ガクウツギはガクの部分が少し白く色付き、マルバウツギは葉の間から、つぼみが出ていました。これから、次々と花をつけていくでしょう。


満開のウツギ


ガクウツギ


マルバウツギ


若葉の季節

木々からはいっせいに若葉が伸び、生命の息吹を感じる季節です。ここで、いくつかを紹介します。


カツラ
葉の間から、次々と新芽を伸ばして行きます


イロハカエデ(イロハモミジ)
閉じていた若葉が開き、手のひら状になります


ホウノキ
ハスの花が開くように、日に日に開いて行きます


アオダモ
若葉の間から花のつぼみが伸びて来ています

僕たちも忘れないで

 5月は新緑の季節。青葉若葉の木々の緑、花々に目がいってしまいますが、動物たちも活発に活動をしています。水源林のゲートをくぐって先ず聞こえるのは、カジカガエルの声とオオルリなど種々の鳥の鳴き声です。
そして、この日は下記の動物を目にすることが出来ました。
ムササビ君は人の気配も気にせず、巣穴から顔を出して、のんびり昼寝です。


ムササビ
巣穴から顔を出し、うとうと昼寝


オタマジャクシ
わずかの水溜りにぎっしり


ヤマアカガエル
岩の間でひなたぼっこ