やどりき水源林ニュース 第5号

2003年10月

紅葉みつけた!
 ブナの葉は普通黄色く色づきますが、一部の葉が赤く色づくこともあるようです。この紅葉した木は水源林を囲む稜線にある雨山(1176m)で見つけました。青い空を背景に浮かび上がり、秋を彩っていました。

秋の雲見つけた! 
 やはり水源林を囲む稜線にある桧岳(1166.8m)の上に浮かぶ秋の雲です。桧岳(ひのきだっか)はどっしりとした山容でなかなか見栄えがいいのですが訪れる人は割合少なく、山頂はいつも静かなたたずまいで登山者を迎えてくれます。先日ブナ調査で訪れたとき、残念ながら枯れていましたが、この山で周囲4m10cmもあるブナの大木を見つけました。

 秋の花とムサちゃんの旧居見つけた!

ノコンギク
 シロヨメナとともに、ここでよく見かける野菊のなかまです。中央の一番下の花に虫が止まっているのがわかりますか?

ホソエノアザミ
 頭状花の柄が他のアザミより細いので、この名前がついています。鋭いとげがありますが、シカは平気で食べています。

コウヤボウキ
 背丈は低いけれども木で、細い枝は丈夫なので、高野山ではこの枝を束ねて箒として使ったのが名の由来です。

ホトトギス
 花弁にある斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているのが名の由来です。こんなに多くの花をつけた株を見つけました

イワシャジン
 山の岩場に垂れ下がるようにして咲くキキョウのなかまです。割合高いところにあり、雨山峠(950m)で見つけました。

ムサちゃんの旧居
 堰堤工事に伴い伐られたスギにありました。穴が見やすいように逆さまにしておいてあります。結構広いようですね。