5.森のいきもの

 

やどりき水源林の動物

 

やどりき水源林調査、動物班の活動についてムササビの巣箱

  • 動物班は毎月1回、やどりき水源林にて、哺乳類・鳥類・両生類・爬虫類・昆虫(クモ等含む)の出現の確認記録を行っています。

  • その他、センサーカメラを使用した写真撮影

  • 巣箱を設置してその利用状況を調査等も行っています。(写真はムササビ巣箱設置の時の様子です。)

 

 ■やどりき水源林で見つけた動物たち

 <シカとカモシカ>

シカ

ニホンジカ(偶蹄目シカ科)

頭胴長:雄150cm 雌120cm前後

体 重:雄70kg 雌50kg前後

 夏毛は赤褐色に白い斑点、冬毛は褐色。角は雄だけにあり、毎年生えかわります。かつては神奈川県全域に生息していましたが、人間の活動拡大のため 山地に追われました、丹沢でもシカによる林床植物や樹皮の食害が問題となっています。

カモシカ

ニホンカモシカ(偶蹄目ウシ科)

頭洞長:80cm前後

体 重:35kg前後
 角は雄雌ともにあり、一生少しずつのび、目の下に眼下腺があります。草木を食べ、休みな
がら反易します。だまってじっとこちらを見ていることがあるので、案外気が付かず通りすぎ
ているのかもしれません。糞はシカと似ているが、シカと違い同じ場所にする習性があります。

 

 <ムササビとモモンガ>

ムササビ

モモンガ

ムササビ(齧歯目(げっしもく)リス科)

頭胴長:40cm前後 尾長:36cm前後

体 重:雄1.2kg 雌1kg前後

ホンドモモンガ(齧歯目(げっしもく)リス科)

頭胴長:17cm前後 尾長:12cm前後

体 重:180g前後

【神奈川県では絶滅危惧種】

 ともに夜行性で、ムササビは首から前肢、後肢、尾までつながった飛膜を、モモンガは前肢と後肢の間にある飛膜を広げて木から木へ滑空します。

広葉樹の葉、芽、実などを食べるほか、スギの花粉、若い葉、種子を食べます。また巣としては樹洞を使い、巣材にスギの樹皮を細く裂いて用いるので、やどりき水源林内では、広葉樹林とスギの人工林の隣接するような場所で見かけます。樹皮が細かくささくれているスギがたくさんあれば、その林内でよく活動しているのかもしれません。

 ムササビとモモンガの大きな違いは、体の大きさです。滑空している姿が、ムササビは座布団、モモンガはハンカチにたとえられています。

 

【ムササビ動画】日が暮れたころムササビが巣穴から抜け出し、滑空するため木を登り始めました。

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